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耳鳴り・難聴の症例

■耳鳴り・難聴の症例

■耳鳴り・難聴の改善報告

■症例1 左耳の低音障害型感音性難聴と耳鳴り

■患者

40代 女性

■来院

2019年9月

■症状

3週間ほど前から耳鳴りと難聴が起こる。地元の耳鼻咽喉科に行き、点滴や内服薬での治療を行なう。耳鳴りは「ジーン」や「キーン」という音がある。こもった感じも少しあり、低い音が聞こえない。頭痛や首、肩こりも感じている。静かなところや寝るときに耳鳴りの音がすごく気になる。ネットで検索し当院に来院される。

■治療内容

触診すると押すと痛みが出るほど左首の緊張が強い。ふくらはぎのツボと臀部のツボに鍼をし、首の緊張を緩める。顎の緊張も強く押すと痛みがあり、食いしばりの自覚がある。手首と肩甲骨のツボに鍼をし押した時の痛みが消失。

初回の治療が終わったあと今まで耳鳴りが気になって寝つきが悪かったがよく眠れたと。同様の方針で週2回の治療を進める。

5回目で耳のこもった感じが取れてきており、耳鳴りも小さくなってきているとのこと。

6回目には低い音が聞こえるようになってきた。綿棒で耳掃除をするときの音が聞こえなかったが聞こえるようになってきたとのこと。

11回目には7〜8割くらい良くなっている感覚がある。

14回目の時に前の週で耳鳴りは1回だけあったが聞こえてるかなと思うくらい小さかった。耳がこもる感じもなく、低音も聞こえているとのこと。

だいぶ良くなったが今後も間隔を開けながら治療を継続していく。

■主に使用したツボ

大臀L、ニノ臀L、養老L、光明L、膀胱兪L、地天L

■まとめ

耳鳴りは難聴に伴って起こることがよくある。発症後早い段階で来院いただけたので回復に繋がった。また通院ペースも崩さずに治療できたのも大きい。今回の症例は臀部の緊張が耳に影響してしまったと考えられる。病院で匙を投げられたものであってもはり治療なら改善する可能性が残されている場合もある。それは耳だけを見るのではなく全身を見ることに他ならない。今後も症例を重ね、精度を高めていきたい。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

■症例2 左耳の難聴と耳鳴り

■患者

50代 女性

■来院

2019年12月

■症状

1年前に突発性難聴と診断される。病院で処置を受けるも思ったような回復はせず、漢方など試しているが大きな変化はないと。現在は耳鳴りの音が大きいことに悩まされている。耳鳴りが大きいときは他の音も聞こえないほど。そのせいで睡眠も満足にできない状態のため導入剤を飲んでいる。耳鳴り音が少しでも小さくなり、会話や睡眠が少しでもよくなることを期待して来院。

■治療内容

1年前に発症している難聴・耳鳴りのため期待している効果が出るかはやってみないと分からないということをお伝えして治療を開始する。まず触診してみると側頸部、胸鎖乳突筋、顎関節に強い緊張を感じる。まず背中のツボに鍼をして首の緊張を緩める。次に手のツボに鍼をして胸鎖乳突筋を緩める。腹部を触診してみると首や肩に関係するエリアに反応が強く出ていたため、腹部を緩めるため、膝の内側やスネに鍼をした。最初に緊張していた部分に緩みを得られたため初回は終了する。難聴の治療中は一時的に耳鳴りなどが回復期に大きくなることなどをお伝えする。

■1〜2診目

前回後から高い音の耳鳴りが聞こえるようになっている。また雨の日など天気の悪い日は耳がこもる感じが強くなるが酷い感じがしないと。前回同様の治療をする。

■3〜4診目

2診目以降は耳鳴りが大きくなった。特に3診目は耳鳴りがかなり酷くなり少しパニックになった。また首や肩のコリ感も強くなっていると。初回同様、顎関節や首の緊張を緩める治療をする。

■5診目

4診目の後からは嘘のように症状が楽になったと。首、肩のコリ感はかなり減り、耳鳴りも静かなところに行けば聞こえる程度まで小さくなる。治療を重ねるごとにつまり感も減っていき、会話も聞こえずらかったものが次第に聞こえやすくなってい感じするとのこと。

■6〜8診目

7診目が終わった後からハウリングする感じもなくなった。耳鳴りは夜寝る前にわずかに聞こえる程度で以前に比べたら気にならない。現在も治療継続中。経過は追記予定。

■主に使用したツボ

外丘(L)、大臀(L)、四隧(L)、曲泉(L)、三陰交(L)

■まとめ

1年前に発症している難聴、耳鳴りだったが最初に期待されていた耳鳴りが小さくなるという効果が感じていただけて一安心の症例。今回は割と少ない治療で回復傾向が見られているが、かなりうまくいった方ではないかと思っている。難聴の治療の場合、回復途中で耳鳴りが大きくなってしまうことがある。必ず最初にお伝えはしているが、いざ起こると悪くなったとかなり焦ってしまうので、しっかりお伝えすることは大切である。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

■症例3 右耳の突発性難聴、耳鳴り、耳のつまり感

■患者

40代 男性

■来院

2020年2月

■症状

来院する前週の月曜日から耳がムズムズしはじめる。次第に治るだろうと放っておいたら更に酷くなり水曜日に耳鼻科にかかり、突発性難聴と診断される。薬を飲み始めて少し回復している感じはするが治療は早い方がいいと思い、ネットで当院を見つけ来院いただく。

■治療内容

話を聞いてみると特に思い当たるような原因は分からないが、仕事で騒音がする場所にいることが多く、重労働や運転が多いと。今回の症状は自分でもかなり驚いていると。

触診してみると耳に影響する箇所にいくつか緊張を感じる。

首の横の緊張は股関節が関係していることが多いため股関節を緩めるのに足首と膝に鍼をする。

重労働のため食いしばりが関係すると考え、腰のツボに鍼をする。

乳様突起と言われる箇所に緊張があったため手のツボに鍼をする。

緊張している箇所の緩みを確認できたため初回の治療は終了した。

後日、病院にいった際に聴力検査をしたところ聴力が大幅に回復、病院では完治と言われたと。治療後2日目から徐々に症状が緩和されていき、日常生活でも気になることは何もないとのこと。また耳の症状が何か2日以上続けて出るようだったらすぐご連絡をいただくようお伝えし終了。

■主に使用したツボ

申脈(R)、玉竧(R)、膀胱兪(R)、後谿(R)、僕参(R) 

■まとめ

今回は1回の治療で大幅に回復した症例。投薬治療も併用していたので良い効果が出て、患者さんの負担を減らせてよかった思う。ただ今回のケースはかなりうまくいった方で通常なかなか一回で大幅に変化というのは難しいところである。工事現場やコンサートなど騒音があるところに行くと難聴になるケースは結構多いので。騒音がする環境にいる方は耳栓をするなどの対策が必要だと思われる。

■症例4 左耳の聞こえづらさ、詰まり感

■患者

50代 女性

■来院

2019年12月

■症状

来院する少し前から左耳の聞こえ方に違和感があり近くのクリニックに通い投薬治療をした。投薬治療で少し回復したものの元に戻ってきた。仕事で電話対応することが多く、左耳で聞くと割れて聞こえる。特に電子音が聞き取りづらい。耳鳴りはたまにある程度で他に比べ気にならない。一度病院以外でも診てもらった方がいいと思い来院。

■治療内容

話を聞くと特に思い当たる節はないが、以前から耳の詰まり感は時々あり、耳が弱いとは思っていた。首・肩こりの自覚症状も以前からある。触診をすると首〜背中のこり感が強い。特に側頚部、胸鎖乳突筋、あご周りの緊張が強いため、それらを中心に緩める方針で治療をスタートした。

■1〜3診目

仙腸関節が固いため首〜背中が緊張していると考え緩めていく。治療後少し耳鳴りが強くなったりはあったが、次第に小さくなり、耳の詰まり感も減少していく。

■4〜5診目

耳鳴り、詰まり感ともにかなり減っており、ほとんど気にならなくなったと。聞こえの方はわずかに良くなっているかな程度。お腹の緊張もあったため緩めた。

■6〜9診目

最初よりも聞こえが良くなっていると。

■13診目

聴力検査をしたら低音域が10dbほど聴力回復していた。

■15診目

まだ少し割れて聞こえるが、聞こえ方の左右差がだいぶ無くなってきたと。詰まり感も疲れるとたまに出るがすっきりしている時の方が多い。

現在も残りの違和感を取るため定期的に治療継続中。

■主に使用したツボ

秩辺(L)、中渚(L)、膀胱兪(L)、外谷(L)、曲泉(L)、空髎(L)、四隧(L) 

■まとめ

首〜背中がガチガチに固まっていたが、仙腸関節周辺の緊張が大きく影響していたと思われる。肩周りが全体に緊張している場合は臀部などの緊張が影響している場合が多い。それは日頃の癖であったり仕事での影響だったりで普段体が慣れてしまっているためなかなか自分では気づけない。耳の症状を治療する場合、いかに首〜肩などに影響している箇所かどこかということを全体をしっかり見て、見極めるのが大切になる。

■症例5 耳鳴りが気になって眠れない

■患者

20代女性

■来院

2020年10月

■症状

高校生の時に難聴・耳鳴りになり治らなかった。それから耳鳴りがずっとなっており、最近も耳鳴りが気になって眠れないことがある。どうにかならないかと思い来院。

■治療内容

発症してから6年ほど経過しており、正直変化が出る可能性は限りなく低いことを説明する。ただ時間は経っているが現在も耳鳴りの音階やボリュームが1日の中での変化があるとのこと。耳鳴りは日内変動があれば治る可能性が残されている。

■ 1〜4診目

難聴・耳鳴りは左耳に起こったが、現在は右耳も耳鳴りがする。体を触診すると胸鎖乳突筋と言う筋肉や首の筋肉の硬さがかなり強い。そこを中心に緩めていく方針で施術を開始。2回目までは特に変化は感じなかったが3かいめが始まる時点で右耳の耳鳴りが気にならない程度になっているとのこと。4診目が始まる頃には左耳の耳鳴りも小さくなっている時が出てきた。

■5〜7診目

疲れた時や寝不足の時耳鳴りが大きくなるが、だんだん調子が良くなってきており、気になる時がだいぶ減ってきた。現在も良くなったり悪くなったりを繰り返しているが施術をすると耳鳴りが安定しているため定期的に通われている。

■主に使用したツボ

合谷、開魄、三陰交、四隧、温瑠、陰陵泉

■まとめ

難聴・耳鳴りの多くは時間が経過してしまった場合回復は難しいとされている。今回も耳鳴りは改善傾向にあったが難聴は変化していない。ただ時間が経ってしまったものでも効果を感じる場合もある。難聴・耳鳴りは首凝りが大きく関係している。今回の首凝りは足や腰、子宮の血流の悪さが首に影響していたと考えられる。時間が経っていた耳鳴りではあったが、気にならない時間が出てきて嬉しく思う。

※結果には個人差があり、効果・効能を保証するものではございません。

■症例6 耳鳴りで仕事に集中できない、眠れない

■患者

60代 男性

■来院

2020年11月

■症状

■主訴

  • 耳鳴り

■困っていること

  • 仕事に集中できない。夜眠る時にうるさくて眠れない時がある。

■症状が出た経緯

  • 若いときから趣味で運動をしていたが、年を重ねるにつれ無理しながら運動をしているなという自覚を持っていた。あるとき運動のしすぎでからか耳鳴りが出現した。少しでも改善できないかと思い来院した。

■治療内容

耳鳴りが発症してから数年経っており、時間が経っているものは改善は難しい傾向があることを伝える。しかし、最近でも1日の中での耳鳴りの変動(※)があるとこのことなので、もしかしたら改善の可能性が残っているかもともお伝えし、施術を開始。

※耳鳴りの変動・・・耳鳴りが1日の中で音が大きくなる、小さくなるなどの反応があること。耳の症状の場合は反応がいろいろあった方が改善する可能性は高くなります。

■ 1〜4診目

体を確認すると、胸鎖乳突筋という首の筋肉、頬骨付近の筋肉の硬さが特に目立った。この2点は耳の症状に大きく影響する筋肉でもあるため、2点を中心に緩めていくのを週1回のペースで様子を見ることした。

夜眠れる日が少しずつ出始め、日によっては調子が良く感じることも増えた。3診目の時には週3〜4日は耳の調子が良い。

4診目時に思ったよりも調子が良いとのことで一旦終了したいとのことで何かあったら連絡いただくようにお伝えし終了する。

それから3ヶ月ほど経った時に、また少し気になり始めたと連絡をいただき、施術を再開する。

再度、体を見るとやはり顎骨付近の緊張が目立つ。食いしばりの影響も考慮。他にも運動後に明らかに音が大きくなる気がするとのことで反応の強かったふくらはぎも緩めていくように施術を開始した。今回も週に1回ペースで始める。

■1〜9診目

3診目あたりで前回の調子良かった時くらいに落ち着いてきたと。7診目くらいまでは週に3〜4日ほど良い日があり、8シンメの時に耳鳴りが全く鳴らなかった日があったと。9診目の時も調子が良いとのことで終了した。

■主に使用したツボ

合谷、外谷、曲泉、陽輔

■まとめ

今回、時間が経っていたため改善する可能性が分からない中での施術でしたが、耳と関連した首や顎に着目できたのは大きかったと感じています。耳鳴りが完全になくなったわけではありませんでしたが、仕事や睡眠を邪魔しないくらいの音量になったことで喜ばれていたので、こちらとしても一安心でした。

時間が経ってしまったものに関しては完全に回復とはいかないまでも日常生活で気にならない程度の音量まで変化が出る可能性がある場合もあります。

ご自分の症状はどうかな?と迷われている方や難聴、耳鳴りになってしまってお困りの方は是非一度ご相談ください。

※結果には個人差があり、効果・効能を保証するものではございません。

■症例7 朝起きたときが一番気になる耳の閉塞感

■患者

30代 女性

■来院頻度

週1回程度

■症状

■悩んでいる症状

  • 閉塞感

■困っていること

  • 閉塞感があり、人の声などが聞き取りづらい

■症状や来院された経緯

  • 来院の2週間前に朝起きたら突然耳の聞こえが悪いことに気づいた。すぐ病院に行き「低音型感音性難聴」と診断され、投薬治療を開始。難聴・閉塞感ともに改善傾向にあったがあと少し治りきらないのでご来院いただく。

■治療内容

お話を伺っていると「食いしばり」「歯ぎしり」「喉の違和感」「右を下にして眠ると楽になる」ことが分かった。体の触診して硬さを見てみると「喉周りの筋肉」「胸鎖乳突筋」「側頚部」「耳の裏の硬さ」が目立っていた。これらの硬さを緩める方針で施術を開始する。

■ 1診目

上記の硬さを緩めるために「足」「腕」のツボに鍼をした。直後の耳の変化は分からなかったものの硬さがあった部分や喉の違和感の軽減や緩みを確認できたため、様子を見ていただく。

■2診目

前回後から少しずつ閉塞感が減っていき、来院時には閉塞感は感じなくなった。喉の違和感もあと少しとのこと。今回も「足」「腕」のツボに鍼をすると喉の違和感が消失。耳の症状もほぼ気にならないため様子を見ていただく。しばらく経ったときに前回後から耳の症状は気にならないと報告を受けた。

■主に使用したツボ

玉陽(R)、開魄(R)、手三里(R)、陰陵泉(R)

■まとめ

耳の症状以外に気になる症状はあるか?というのは施術をおこなう上で非常に重要になる。今回、発症から比較的早いタイミングでの来院や自覚症状と耳の症状が噛み合っていたためスムーズな改善につながった。

※結果には個人差があり、効果・効能を保証するものではございません。

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