2025-09-29
突発性難聴と自律神経の深い関わり
ある日突然、耳が聞こえにくくなる。
「どうして急に?」と不安に押しつぶされそうになるのが突発性難聴です。
実際に患者さんと向き合っていると、この病には自律神経の乱れが深く関わっていることを強く感じます。
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自律神経と耳のつながり
耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)は、とても繊細な器官です。
血流の影響を強く受けるため、交感神経が優位になって血管が収縮すると、酸素や栄養が十分に届かなくなります。
その結果、耳の機能が一時的に低下し、聞こえに異常が出ることがあります。
ストレスや寝不足、生活リズムの乱れが続くと、この自律神経のバランスは簡単に崩れてしまいます。
「突発的」と言われながらも、実は少しずつ負荷が積み重なっているのです。
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鍼灸でできること
鍼灸は、この自律神経の調整に大きな力を発揮します。
•首や肩まわりの緊張を緩め、血流を促す
•交感神経の過緊張をやわらげ、副交感神経を働きやすくする
•心身をリラックスさせ、回復力を引き出す
特に、頸部や背中のツボに鍼をすると、呼吸が深くなり「ふっと体が軽くなった」と言われることがあります。
これは単なるリラックス効果ではなく、耳に必要な血流を取り戻すための第一歩なのです。
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「時間との勝負」だからこそ
突発性難聴は、早く動くほど改善の可能性が高い病気です。
「少し様子を見よう」と迷っている間にも、自律神経の乱れや血流障害は進んでいきます。
だからこそ、できるだけ早くケアを始めてほしい。
それが私の率直な願いです。
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最後に
耳の不調は、生活のすべてに影響を与えます。
会話が聞き取りにくいだけでなく、気持ちまでふさがれてしまうことがあるからです。
ですが、まだ諦める必要はありません。
自律神経を整えることによって、耳は少しずつ反応を取り戻す可能性があります。
一人で不安を抱え込まず、まずは一度ご相談ください。
小さなきっかけが、回復への道を開いていきます。
一人で悩まずに、ますはご相談ください。
こちらからご予約いただけます。
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