2025-09-30
【症例】朝起きたときが一番気になる耳の閉塞感
「朝起きると耳が詰まった感じがする」「人の声が聞き取りにくい」——そんな閉塞感に悩まされる方は少なくありません。特に低音型の難聴や耳の不調は、日常生活に支障をきたすこともあります。今回は30代女性の症例をご紹介します。投薬治療である程度改善がみられたものの、あと一歩が治りきらず来院されたケースです。
患者
30代 女性
来院頻度
週1回程度
症状
•主訴:閉塞感
•困っていること:閉塞感があり、人の声などが聞き取りづらい
症状や来院された経緯
来院の2週間前、朝起きたときに突然耳の聞こえが悪いことに気づいた。すぐに病院を受診し「低音型感音性難聴」と診断され、投薬治療を開始。難聴・閉塞感ともに改善傾向はあったが、あと少し治りきらないため来院された。
治療内容
お話を伺うと、
•「食いしばり」
•「歯ぎしり」
•「喉の違和感」
•「右を下にして眠ると楽になる」
といった特徴があった。
触診すると、
•喉周りの筋肉
•胸鎖乳突筋
•側頸部
•耳の裏の硬さ
に強い緊張が確認できたため、これらを緩める方針で施術を開始。
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1診目
足・腕のツボに鍼を行い、全身の緊張を緩める。
直後の耳の変化はわからなかったが、硬さのあった部位や喉の違和感が軽減し、緩みを確認できたため様子を見る。
2診目
前回後から徐々に閉塞感が減り、来院時には閉塞感はほぼ感じない状態に。喉の違和感も残りわずか。
今回も足・腕のツボに鍼を行うと喉の違和感が消失。耳の症状もほとんど気にならない状態まで改善。
その後もしばらく経ってから「耳の症状は気にならない」と報告を受けた。
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主に使用したツボ
•玉陽(R)
•開魄(R)
•手三里(R)
•陰陵泉(R)
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まとめ
耳の閉塞感だけでなく「食いしばり・喉の違和感」など全身の状態に関連があることが分かった。今回、発症から比較的早いタイミングで来院されたこと、自覚症状を丁寧に伝えていただけたことが、スムーズな改善につながったと考えられる。
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患者さんへのメッセージ
耳の閉塞感は「耳だけの問題」と思われがちですが、首・喉・顎周りの筋肉の緊張とも深く関わっています。早い段階で施術を受けることで改善につながるケースも多くあります。
「朝起きると耳が詰まった感じがする」「声が聞き取りにくい」といった症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
一人で悩まずに、ますはご相談ください。
こちらからご予約いただけます。
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