目次
腰痛の症例
腰痛の改善報告
■症例1 腰痛 知多市 男性
■患者
20代男性
■来院
2018年10月
■症状
仕事の作業で無理な体勢(前かがみになりながら腰をひねって作業する)をすることが多く首と腰が痛い。以前から仕事で痛くなりやすく、その都度はり治療を受けていた。院長の以前の職場ではり治療を受けてくださっており、開業を機に来院いただいた。
■治療内容
腰は右側が辛く腰を横に倒す動きで痛みが出るため、ふくらはぎに鍼をすると違和感が減弱。後ろに反らす動きでも痛みが出るため、ふくらはぎの別のツボに鍼をしたところ反らす動きでの痛みは消失、太ももの裏側のハリ感も強かったため鍼をすると腰が楽になる。若干の違和感は残っているものの最初よりは良いとのことで治療を終了する。2ヶ月後に久しぶりに来院された際にお伺いすると、数日すると残っていた違和感も取れ楽になり現在は気にならないとの事を確認できた。
■同時に治療した症状
首の痛み
■使用した主なツボ
玉陽、玉天、殷門、陽輔
■まとめ
腰に痛みがあるとどうしても腰に対し治療をしたくなるが原因がそこにあることはほとんどない。その場は良くなった気がするが、すぐ戻ってしまうのは原因にアプローチできていないから。原因をしっかりと見極めアプローチすれば1回の治療で良くなることもある。患部だけを見るのではなく全体を見ることの重要性を改めて認識させて例である。
※結果には個人差があります。効果を保証するものではありません。
■症例2 ぎっくり腰 東海市 女性
■患者
40代 女性
■来院
2018年12月
■症状
1週間ほど前にぎっくり腰になり様子を見ていたが最初よりは痛みは引いてきたものの、まだどの動きをしても痛みが出る。仕事をしていても痛いし動くたびに怖い。以前肩こりの治療で来たことのある当院へ来院。
■治療内容
腰の動きを無理のない範囲で確認すると前・後屈、回旋、側屈全てで痛みが出る。また座った状態で前屈するのは怖くてできない。触診すると、太もも裏のハリ感が強いので鍼をして緩めると、少し楽な感じがすると。次に回旋の動きに関係する腰の硬さがあったため左手の甲に鍼をした所、回旋の動きで痛みが消失。右腰にも固いところがあったため右手の甲に鍼をすると前・後屈ができるようになる。座っての前屈は変わらず怖さが残るため肘のツボに鍼をすると怖さが消え、前屈ができるようになる。無理のない範囲で腰を動かしてもらうと、全く痛みがないとの事で治療を終了した。帰り際に靴下履く動きができなかったが、今は自然とできていたと驚かれていた。
■使用したツボ
殷門(L)、精霊(L)、威霊(R)、曲池(L)
■まとめ
ぎっくり腰には足から影響して痛くなるものと肩甲骨が影響して痛くなるものがある。今回は主に肩甲骨の硬さが腰に影響してしまったぎっくり腰であった。動きの確認をすると原因となっている箇所が明らかになっていく。痛みを出している原因を見極め、的確にアプローチする事で早期改善に繋がる。
※結果には個人差があり、
■症例3 右腰の痛み 知多市 女性
■患者
60代 女性
■来院
2019年9月
■症状
1週間前から右腰に違和感があった。来院日前日に手を伸ばした際に右腰に激痛が走った。その後体操をしたほうがいいと思い体操をしたところ余計にひどくなった。来院日当日は温泉など入ったら昨日よりは痛みが減ったが違和感はまだあるとのこと。立ち上がる時や横腹が痛み、立っているだけでも臀部に痛みが出てくる。
■治療内容
■1診目
手を伸ばした時に腰を痛めたことから肩甲骨の緊張を疑う。実際に触診してみると肩甲骨内縁や外縁に特徴的な緊張がある。また立ち上がる時の痛みは中腰の姿勢で痛みが出ていると考えた。腰全体に緊張があったため臀部のツボで緩める。次に肩甲骨内縁と外縁のツボに鍼をすると動きやすくなった。立ち上がる時の痛みに関係する脊柱のツボに反応があったため足のスネにあるツボに鍼をすると立ち上がりやすくなる。動きやすくなったとのことなので初回は終了。
■2診目
前回後だるさが出たが、腰に重い感じが残るものの痛みは減っていると。立ち上がる時の痛みはない。捻る時に痛みが出る。仕事の関係で指先をよく使うとのことで手のツボから腰にアプローチする。また腿裏の緊張も強いため、腿裏のツボに鍼をした。捻る動きに関係する足のツボに鍼をすると捻る動作で痛みが減る。治療終了後、腰の痛みはほとんど気にならないとのこと。また痛みが出たら連絡するように伝え、治療を終了する。
■使用したツボ
大臀(R)、ふくら2(R)、T3(4)R、玖路(R)、渝谷(R)、殷門(R)、飛陽(R)
■まとめ
ぎっくり腰は肩甲骨の緊張から起こること多い。腰を治療する際に重要なのはどういう動きで痛みが出たが重要である。また、特に何も動いていないのに腰が傷んでしまった場合は、普段どういう姿勢でいること多いかを確認することが大切である。腰の痛みだけを追うよりも全身に目を向けた方が早期に改善する場合も多い。
※結果には個人差があり、
■症例4 右腰の痛み 知多市 女性
■患者
30代 女性
■来院
2019年10月
■症状
来院の前の週の金曜日に急に腰が痛くなった。仙骨付近に強い痛みを感じる。車の乗り降りや立ったり座ったりの動作で痛みが出る。腰痛発症後に旅行に行き余計に痛みが増し、翌週月曜日から立っているだけでも痛みが強くなる。動いている方がまだ楽。
■治療内容
■1診目
触診をすると仙骨付近に強い圧痛がある。また女性座りでも同じところに痛みが出る。腰痛が出た原因はわからないが、旅行前に女性座りで用意をしており、普段も同じ座り方をずっとしているとのこと。腰の筋肉全体に緊張があったため手のツボに鍼をすると、腰の違和感がかなり減少した。次に肘のツボに鍼をすると仙骨付近の圧痛が減少。最後に足のスネにツボに鍼をして、痛み動きともに楽になったため初回は終了。
■2診目
前回後から最初に訴えていた痛みは感じなくなるが、臀部や腰骨付近の痛みが気になるようになった。手のツボと太もも裏にあるツボに鍼をしたところ、腰の違和感はほぼ取れる。中腰の姿勢で少し不安があるとのことだったので、足のスネのツボに鍼をする。痛み、違和感がなくなったとのことで何かあったら連絡していただくよう伝え、治療を終了した。
■使用したツボ
渝谷(R)、曲池(R)、玖路(R)、豊隆(R)、殷門(R)
■まとめ
普段から女性座りをしながら家のことをすることが多いため腰に負担がかかっていたところに、旅行の荷造りで過剰の負荷がかかってしまったために痛みが出たものと思われる。痛む場所も大事だがどういう姿勢で普段過ごしているか、または痛みが出たかというのはとても大事である。些細なヒントでも治療には大きく影響することがる。
※結果には個人差があり、
■症例5 朝起きたら激痛だったら腰痛 知多市 男性
■患者
40代 男性
■来院
2019年12月
■症状
前日まで腰が気になることはなかったが朝起きたら激痛だった。立ち上がる時や座っていると我慢できないくらい痛みが強い。立っている時の方がまだ痛みは楽。
■治療内容
■1診目
触診すると腰に圧痛が強い場所があった。立ち上がる時や座っているときと同じ箇所の痛み。最初はうつ伏せになるのが辛そうだったため、肩甲骨のツボに鍼をする。痛みは大きくは変わらないがうつ伏せができそうとのことでうつ伏せになってもらい、圧痛が出る箇所と関係するツボを確認するとかなり強い緊張があるため鍼をすると圧痛が減少。座ってもらうと最初より大分良いと。立ち上がるときに関係する箇所にも反応があったためスネにあるツボに鍼をする。最初よりも動きや痛みがいいとのことで終了。2日後に様子を確認したところ治療日はまだ痛みがあったが、次の日起きたときにはすっかり痛みが消えていたとのこと。
■使用したツボ
肩稜(L)、C4(2)L、玉人(L)、玖路(L)
■まとめ
前日に違和感や痛みがなかったとのことだが、話をよく聞くとサウナに行きそのままお酒を飲んだと話してくれた。サウナは体を温めてくれるがその後の汗が体を冷やしてしまうことがよくある。その後のお酒で外と体の内側から冷やしてしまい気温・体温が一番低くなる朝に痛みが出てしまったと思われる。また腰痛を引き起こしていた足の緊張もかなり強かったことからもともと体の負担もあった。ギックリ腰は冷えなどからも起こることもあるので腰の弱い方は、寒い季節は特に気をつけた方が良い。また今回は1回の治療で回復したがギックリ腰は炎症も強いことから痛みも引きやすいが、痛み再度戻りやすくもあるので注意が必要である。
※結果には個人差があり、
■症例6 重たいものを持ち上げた時になったギックリ腰
■患者
40代 女性
■来院
2020年5月
■症状
来院する前週土曜日に家を片付けていた際に床に置いてある重いものを片手で持ち上げようとした際に腰を痛めてしまった。しばらくは身動きが取れないほどの痛みがあり、3回ほどカイロプラクティックにも通い、少しずつ良くはなっていたがなかなか痛みが抜けきらずにいたところ、鍼を思い出し来院していただいた。
■治療内容
■1診目
痛みが出る場所を確認すると左腰〜臀部にかけて痛みが出る。痛みが出る動作を確認すると、どの動きでも痛みがある。日常生活でも朝起きた時に腰が痛くて顔がある体制が取れない。一つずつ動きができるように進める。まずは前屈の動きがしやすくできるように肩甲骨外縁のツボに鍼をすると、先ほどよりも楽に前屈ができた。次に腰を捻る動きに関係あるふくらはぎのツボに鍼をすると捻る動きでも痛みは減る。左半身全体の調整を目的に肩甲骨外縁のツボに鍼をすると来た時よりも楽に動けるということで初回を終了。
■2診目
前回よりも痛みが減り、動けるようになっている。仕事も前かがみになる体勢が多いがなんとかできた。やはり左臀部の痛みが残る。背中の緊張が関係していると考え、背骨の際のツボ2カ所に鍼をすると臀部の痛みが軽減する。もも裏の違和感があるとのことで肩甲骨外縁のツボに鍼をすると違和感が軽減。ふくらはぎで腰の調整をして2回目は終了。
■3診目
痛みはどんどん良くなっている。朝の顔を洗う体勢の時にまだ痛みが出るが最初ほどではないと。今回は生理も来たこともあり、ギックリ腰とは違う腰の重さがある。ギックリ腰の調整と腰の重だるさに関係する腹部や仙骨の調整を行う。腰の重だるさも取れ腰も良くなったとのことで一旦終了する。
■使用したツボ
ふくら2(L)、殷門(L)、飛揚(L)、T4(1.5)(L)、T3(1.5)(L)、足五里、T4(2)L、T3(2)R
■まとめ
今回のギックリ腰は下にある重たいものを持ち上げた時に発生した痛み。痛みは腰に出ているが実際は肩甲骨や背中、ふくらはぎなどに原因があった。腰が痛いのでどうしても腰に原因があると思ってしまうが、腰だけを見ていては良い結果にならないことが多い。腰を痛めた状況を理解して治療すると解決策が見えてくる。
※結果には個人差があり、
■症例7 何もしていないもに急に痛み出した腰
■患者
60代 男性
■来院
2020年5月
■症状
来院の3日前から何もしていないのに急に腰が痛み出した。どう動いても痛みが強くギックリ腰みたいだと。座っていてもどーんと腰が痛く、背中を丸めるとお腹の方まで響いてくると。内臓の方からの影響もあるのかと心配し精密検査を受けて結果待ちの状態。
■治療内容
■1診目
痛む場所が腰の外側だった為、肩甲骨外縁のツボに鍼をしたところ痛みが軽減。ふわっと軽くなったと。もう少し緩めるためにもも裏のツボにも鍼をする。お腹の方も気になることで、足首と足の甲のツボに鍼をしたところ、最初よりも良いとのことで初回終了。
■2診目
最初の来院の時は足取りが痛みのため重かったが、今回はスタスタと歩いて入ってこられる。前回より痛みは良く動けるようになったが、お腹の痛みが気になると。前回同様の施術をする。
■3診目
ランニングマシンが家に届いたため、歩いたら、右半身の肩・臀部が痛くなった。お腹の痛みもまだある。歩いて痛みが出たため、ふくらはぎのツボに鍼をすると肩・臀部の痛みが消失。お腹の痛みに足の甲の別のツボに鍼をしたところ痛みがかなり軽減する。起き上がりの時に痛みが出るとのことだったので、肩甲骨外縁のツボに鍼をすると起き上がり時の痛みが消失。
もともと定期的に通われている方のため現在も施術中。
■使用したツボ
ふくら2(R)、殷門(L.R)、申脈(L.R)、足臨泣(L.R)、ふくら1(R)、元瑠(R)
■まとめ
話をよく聞いてみると庭いじりで土木作業を一人でやっており、腰などに負担がかかることが多かった。重たいものを持ったり、スコップで穴掘ったりと肩甲骨や足などに負担が多く、疲労が蓄積されて腰に痛みが出たものと推測される。腰の治療は痛いところに囚われずに痛みを発生させている原因を見極めることが大切である。
※結果には個人差があり、
■症例8 田植え作業で出た腰とお尻の痛み
■患者
50代男性
■来院
2020年5月
■症状
来院の2〜3日前に田植えの手伝いを少ししたら、次の日に腰臀部に強い痛みが出た。もともと腰が痛みやすく当院も定期的に通われていた。
■治療内容
右側の腰〜臀部に強い痛みがあり、ご予約いただいた前の日の痛みが特に強く来院時には少し楽になっていた。田植えの姿勢や負担がかかりそうな場所を考え、背中、ふくらはぎに鍼をすると痛みが軽減した。痛み気にならなくなったため治療を終了した。
■使用した主なツボ
T5(4)R、T4(4)R、ふくら2(R)
■まとめ
今回初めて田植え作業で肩甲骨やふくらはぎにいつもとは違う負担がかかってしまったと思われる。原因を見極めると腰の痛みも早期解決できることがある。
※結果には個人差があります。効果を保証するものではありません。
■症例9 朝が1番痛くなる腰痛
■患者
80代女性
■来院
2020年3月
■症状
朝起きた時の腰の痛みが強く、前屈みの体勢になるときに1番痛みが強くなる。昼になるにつれ痛みがだんだん馴染んで痛み減っていく。左右で言うと右が特に痛みがある。
■治療内容
■1診〜5診
お話を聞いていると夜寝ている時に寝返りが打てていなく、夜寝た時と同じ姿勢で起きることがよくある。寝返りが打てるようになることで痛みが軽減すると考え、施術を始める。腰の筋肉の硬さが強いので腰を緩めるのと、寝返りが打ちやすくなるように調整をした。次第に仰向けでも眠れるようになる。
■6診〜7診
当初あった朝起きた時の腰の痛みはだいぶ軽減されている。寝返りも痛みなくできるようになり、夜寝たときの姿勢で朝起きることはほとんどなくなった。現在も体調管理のため3週間に1回定期的に施術をしている。
■使用した主なツボ
光明、承山、上巨虚、巨骨、二ノ臀
■まとめ
睡眠時に寝返りをうつことは非常に大切である。同じ姿勢で寝続けると一方に負担をかけることになるため、体にとって大きな筋肉の硬さを生むことになる。今回は腰の柔軟性を足のなどのツボからアプローチし、取り戻すことで痛みが軽減していった。
※結果には個人差があります。効果を保証するものではありません。